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9日目(2005/4/15)Mexico City
<死者の道> 月の広場から見た死者の道と太陽のピラミッド。 なぜ「死者の道」なのか不思議に思っていたのだが、どうやらアステカ人が最初に見つけた時 道の両側の祭壇や基壇の跡を墓と勘違いしたからのようだ。 死者の道は、月のピラミッドからほぼ南北に4km伸びているということだが、城壁あたりから先はまだ未発掘みたい。 死者の道は北から東の方向に15度30分傾いていて、その理由は諸説ある。北は北斗七星のアルファ星、東はシリウス、西はスバルの方角になっているとか。 死者の道を歩いていると分かるけど、何ヶ所か、道をさえぎるように2mくらいの壁がある。道なのに、どうして通行の邪魔になる壁があるんだろうとずっと思っていた。セキュリティのため?住居と同時に道も区切って広場にでもしていた? 実は「水路」ではないかという説があるらしい。両側の壁と死者の道を横切る壁に囲まれたプールに水が溜められ、月のピラミッドと城壁あたりの高低差によって、一定水位を超した水は水門を通って下の段のプールに注ぎ込み、城壁の方まで続く水路になっていたのではないかという。 なるほど、そう言われてみると、道と言われるよりもしっくりくるように思える。実際のところはどうなのか分からないけど・・・。 <ケツァルパパロトルの宮殿> 月のピラミッドから戻ってきたら、宮殿の前でセサルが待っていた。 ここは、月のピラミッドで祭儀に携わる神官の住居であったと考えられている。テオティワカン人自らの手によって破壊されていたが、発掘調査の時に完全に近い修復がなされた。 中庭の石柱には、頭が鳥、体が蝶のケツァルパパロトル(quetzal=鳥、papalotl=蝶)の浮き彫りが残っている。ケツァルパパロトルの目には、黒曜石が埋め込まれている。黒曜石が埋め込まれている目は、博物館などで他にも見たことがあるけど、何か重要な意味があるんだろうか。 <ジャガーの宮殿> ケツァルパパロトルの宮殿のすぐ隣には半地下のジャガーの宮殿がある。 部屋に入ると、鮮やかな色が残っている壁画がいくつか見られる。 羽毛の頭飾りをかぶったジャガーが星のシンボルの前で、羽根飾りがあるホラ貝を吹いている図。かなり広い交易があったというから中央高原にホラ貝の絵があっても不思議ではないのね。 ケツァルコアトルの絵。 こちらも色鮮やかに残っている。
by bluecult
| 2005-06-07 20:59
| ┣メキシコ
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