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by bluecult
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メキシコ国立人類博物館
8日目(2005/4/14)Mexico City

何事もなく無事、国立人類博物館に到着。
ちょうどこの時期、特別展のエジプトファラオ展がやっていて、個人的には興味があったけど、メキシコに来ているんだから、まずは本家の展示を見なくてはということで、入場料を買いに向かう。
建物の入り口には金属探知機があり、簡単なセキュリティーチェックを受けた。チケットを買って、建物を出て中庭に出ると、その真ん中に天井まで届く傘型の柱があり、傘の先から水が滴り落ちている。

1階が考古学フロアで、展示室は時代または地域別に分かれ、中庭を囲むように展示がなされている。2階は民俗学フロア。こちらは時間がなかったので見れなかった。

考古学フロア展示室
【第1室】先住民文化
【第2室】Introducción a la Antropología・・・人類学入門
【第3室】Poblamiento de América・・・アメリカの起源
【第4室】Preclásico en el Altiplano central・・・先古典期
【第5室】Teotihuacán・・・テオティワカン
【第6室】Los Toltecas y su época・・・トルテカ
【第7室】Mexica・・・メヒカ(アステカ)
【第8室】Culturas de Oaxaca・・・オアハカ
【第9室】Culturas de la Costa del Golf・・・メキシコ湾岸
【第10室】Maya・・・マヤ
【第11室】Culturas de Occidente・・・西部
【第12室】Culturas del Norte・・・北部

やっぱりおもしろいのはテオティワカンからマヤ。一番興味もあるし。



【第3室】アメリカの起源
 メキシコの歴史の起源を解説。
 先住民の主食もトウモロコシ。マヤ民族の創世神話「ポポル・ブフ」によると 人類はトウモロコシから発生したとあり、宗教体系の中でも特別な位置を占めているらしい。そういえば、メリダの州庁舎のギャラリーにも「トウモロコシから人類の誕生」という有名な壁画があったっけ。

【第4室】先古典期
 農耕栽培が始まり、それが発展して行くプロセスの説明。村落共同体から都市、そして文化の発生といった流れがジオラマで展示されている。結構、細かく作られていて見応えあり。

【第5室】テオティワカン
c0035559_322923.jpg実物大に復元された
ケツァルコアトル神殿。

こんなに鮮やかだったんだなー。真ん中のライオンみたいなのがケツァルコアトル(羽の生えた蛇神)。その隣のカバみたいなのが雨の女神トラロック。
c0035559_324698.jpg月のピラミッドの前に建っていた雨神チャルティトゥリクエの像。これはオリジナル。本物。
【第6室】トルテカ
 トルテカ文明の中心地として栄えたトゥーラ遺跡の「戦士像」と、カカシュトラ遺跡の色鮮やかな壁画が見どころ。

【第7室】メヒカ(アステカ)
c0035559_325997.jpg太陽の石(アステカ・カレンダー)
この博物館の最大の見どころ。
直径3.6mもある円盤は、アステカ帝国崩壊後、メキシコシティの中央広場付近に捨てられていて、その後、先住民の人々が礼拝する姿を見て、大司教の命令で地中に埋められ、1790年に再び発見された。
アステカ・カレンダー
中央は太陽神、その周りにある4つの四角形に囲まれた文様は、宇宙が今まで経てきた4つの時代を示している。各時代ごとに新しい太陽が生まれ、滅び、そして現在は、中央にある5番目の「太陽トナティウ」の時代だという。
暦はさらに細かいモチーフの組み合わせにより、20日を1ヶ月とする1年18ヶ月に分けられ、それに加え「空の5日間」があり、ちょうど1年365日となる(20×18+5=365)
これと並んで、260日を1サイクルとする占星術のための暦も存在した。このカレンダーをもとに、アステカ人は正確な農耕暦に従って労働し、その節目ごとに
血の生け贄を伴う祭事を行っていた。

それから、この部屋には、スペイン軍に征服される前のテノチティトラン(現メキシコシティ)の復元模型や鳥瞰図がある。この都市は、かつて湖に浮かぶ島だったらしい。今では想像もできないけれど!

※太陽の石を撮った後、デジカメの電池がなくなってしまい、写真撮れなかったので、簡単に紹介だけ。

【第8室】オアハカ
 オアハカ地方に栄えたモンテ・アルバンとミトラ遺跡の出土品が中心に展示されている。

【第9室】メキシコ湾岸
 メキシコ古代文明の母と言われる、オルメカ文明を紹介している。オルメカの巨大人頭像が一番の見どころ。しかし、この巨大人頭像がなぜ作られていたのかは、現在も不明らしい。その他、ベラクルス州のエルタヒンやセンポアラ遺跡の出土品も展示されている。

【第10室】マヤ
 この部屋の目玉は、地下に展示されているパレンケの王墓。実物大で復元され、出土した埋葬品が保管されている。パレンケの神殿は、地下に墓が造られ、エジプトのピラミッドと同じような構造、役割になっていた。チチェン・イツァー遺跡のチャック・モール像も展示されている。

 高度な天文学の知識を持っていて、太陽、月、金星の運行周期を使ってほぼ完璧なカレンダーを作りあげていた。また、マヤ人が高度な数字を扱っていたことは、"0"の観念を持っていたことで有名。さらにマヤ独自のヒエログリフを用いて、石板などに歴史上のエピソードをマヤ数字による年代入りで残している。マヤ数字や、お土産物屋でよく見かけるマヤ・カレンダーについて、こちらのサイト(The Maya Calendar)に詳しく書かれているので、参照のこと。(英語、スペイン語のみ)

【第11室】西部
 太平洋沿岸部で栄えたタラスコ人文化の中心、ツィンツンツァン遺跡の模型などが展示されている。この遺跡は円形と方形を組み合わせた独特の形態になっている。西部地方の墳墓は、深い縦穴式で、その底部を整地して墓としているが、これは中央高原部には見られず、コロンビア、エクアドル、ペルーの太平洋岸の遺跡と類似しているらしい。

【第12室】北部
 アメリカ国境に近い北部先住民の土俗的文化を紹介している。南部とは異なり、泥レンガに住み、狩猟と採集を行い、高度な文化は築かれなかった。中央高原の文明とは全く異なる文化圏で、北米先住民と同質の文化だった。

最後は駆け足で回っても、1階の考古学フロアを全部見るのに閉館時間ぎりぎりまでかかった。途中、館内のカフェで一休み。展示室は座れるところがほとんどないので、一気に全部見るのはしんどい。時間があれば、音声解説機を借りて、ゆっくり1日くらいかけて見たかった。

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by bluecult | 2005-05-30 02:20 |  ┣メキシコ
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